あなたのそばに、大事にしていたけれど壊れたり、割れてしまったものはありませんか。このワークショップでは、ひとりひとりの大切な“壊れもの”を持ち寄り、それにまつわる思い出をみなさんで共有します。そして竹村さんと共に布でくるんで縫い、作品にしてみましょう。壊れたものに触れ、過去の記憶をたどり、ほかの人の思い出にも思いを馳せながら、一緒に過ごしてみませんか。

竹村京《修復された地球儀の貯金箱》2002年-現在 、作家蔵

 

【イベント当日の様子】

竹村さんの作品を鑑賞した後、各自が持ち寄った“壊れたもの”(祖父から受け継いだ傘、使い込んだ定期入れ、最初に手にした携帯電話など)を布でくるんで割れ跡や傷を覆うように刺しゅうをしました。“修復する”行為を通して、思い出を振り返るとともに、壊れてしまった部分に新しい命を与えていくような体験となりました。(京都国立近代美術館・松山沙樹)

ワークショップで制作された作品の一部は、12月14日~2022年1月16日まで京都国立近代美術館1階ロビーで展示中です。12月21日からは展示作品数を拡大予定です。