東京や京都で障害のある人が集うアトリエ活動に参加する三人は、それぞれの生活の中で出会ったある人やモノをきっかけに、描くことに夢中になりました。軽快でユーモアを感じさせる三人の作品世界を、京都市京セラ美術館内の透明感ある軽やかなデザインが特徴のファサード「ガラス・リボン」でご紹介します。
1990年生まれ。東京都在住。ダウン症、自閉症の子供たちを中心とした絵の教室「アトリエ・エー」の立ち上げメンバーとして2003年から参加する。
あるきっかけで手にした「経本」の振り仮名部分の写経をもう10年近く、連日描き続けている。季節によって仮名を描く色を変えたり、フォントを大きくしたり小さくしたりと、自分の気分で微調整する。
1987 年生まれ。東京都在住。クラフト工房La Mano所属。
自宅とLa Manoのアトリエで、以前La Manoで働いていた職員をモデルにした「美保さんシリーズ」という物語を制作。たびたび美保さんが履いている靴がクローズアップされながら展開する物語は、余分な情報が大胆にそぎ落とされた無駄のない線と丹念に塗り込まれた色面を特徴に、軽快なテキストが添えられ構成されている。
1996年生まれ。京都府在住。みずのき美術館のワークショップに参加したことをきっかけに、週に一度障害者支援施設みずのきで開催されているアトリエに通うようになり、現在も制作活動を継続している。シャツやカバンなどの身近なものをモティーフとして好み、選んだひとつのモティーフを独自の順序で繰り返し描いていく。
会期 | 2020年12月3日(木)~20日(日) 10時〜18時 ※入館は閉館の30分前 |
---|---|
会場 | 京都市京セラ美術館 ガラス・リボン |
原画 | 登坂京太郎、平野智之、米増初音 |
デザイン | 菊地敦己 |
企画 | 京都市京セラ美術館 |
企画協力 | 一般社団法人HAPS(Social Work / Art Conference) |
協力 | 株式会社中川ケミカル |